『GODIVA』名の由来。
「ゴディバ」の名は、11世紀の英国の伯爵夫人レディ・ゴディバに由来します。「ゴディバ」のシンボルマークである、馬に跨った裸婦こそが、重税を課そうとする夫を戒め、苦しむ領民を救うために、自らを犠牲にした誇り高き彼女の姿です。勇気と深い愛、「レディ・ゴディバ」
領主レオフリック伯爵とその美しい妻レディ・ゴディバの伝説は、1043年、英国の小さな町コベントリーで生まれました。レオフリック伯爵は、コベントリーの領主に任命され、この小さな町を豊かで文化的な都市へ発展させようと決意しました。
大変信心深かったレオフリック伯爵とレディ・ゴディバは、初めに大修道院を建設しました。修道院はさまざまな宗教的、社会的活動の中心となり、この成功により伯爵の野心はますます燃え上がり、次々と公共の建物を建てては、領民から取る税を増やします。あらゆるものを課税の対象とし、肥料にまで税金をかけ、領民は重税に苦しみます。 心優しいレディ・ゴディバは、貧しい領民にさらに重税を課すことがどんなに苦しいことか、伯爵に税を引き下げるよう願い出ました。伯爵は断りましたが、彼女は何度も訴えます。ついに議論に疲れた伯爵は、彼女に告げます。「もしおまえが一糸まとわぬ姿で馬に乗り、コベントリーの町中を廻れたなら、その時は税を引き下げて建設計画を取り止めよう。」 翌朝、彼女は一糸まとわぬ姿で町を廻りました。領民たちはそんな彼女の姿を見ないように、窓を閉ざし敬意を表しました。そして伯爵は約束を守り、ついに税は引き下げられました。
GODIVAはベルギー、ブリュッセルよりはじまりました
1926年ベルギー ブリュッセルでマスターショコラティエだったドラップス氏。自分の店を持ちたいという思いからそれまでの仕事を辞め、自宅の地下室を使いチョコレート会社を始めます。家族全員が会社の運営に協力し、4人の子供たちはそれぞれ製造、仕上げ、箱詰め、配送に携わっていました。
1937年、創業者のドラップス氏が亡くなり、その何ヵ月後かにドラップス夫人も亡くなります。残された子供たちは、自分たちの力で家業を守り続けます。ジョセフ・ドラップスは顧客の心を理解する才能を持っていました。ピエールは絶えず新しいチョコレートを開発する創造力を持ち、フランソワは滑らかなマジパンとおいしいゼリーの作り方をマスター。イヴォンヌは包装紙やリボンなど、美しいパッケージを開発します
世界中で愛されるプレミアムチョコレートブランドへ
1956年「ショコラトリー・ドラップス」だった会社が「ゴディバ」となり、ブリュッセルのグランプラス広場に、「ゴディバ」第1号店がオープンします。(上写真)「ゴディバ」の名は、ジョセフと妻ガブリエルによって命名されました。ジョセフは、季節のテーマや折々の出来事に題材を得て、創造性に富んだ粒チョコレートを次々と発表し、さらに、美しいディスプレイやラッピングでウインドウを飾りました。「ゴディバ」の名は瞬く間にベルギー中に拡がり、同時に、チョコレートは高級で個性的なギフトとなったのです。
1958年、初の海外ショップがパリのサントノーレ通りにオープンし、以来、ゴディバは世界各国で店舗を展開しています。
1972年にはニューヨークの五番街に、日本では同年に初のショップがオープンしました。 1999年には香港へ進出、現在ではヨーロッパ、北米、アジアからドバイやロシアにいたるまで、世界中で愛されるプレミアムチョコレートブランドへと成長しました